自由な旅と 革新的なAI体験 を創造する

日本が大好きでした。 風情ある街並み、心と体を癒す温泉、土地ごとに味わえる美食、そして温かい人々。いつか、この愛する日本を隅々まで駆け巡るのが私の夢でした。

しかし、現実は多忙なサラリーマン。まとまった休みなど夢のまた夢で、「日本一周は老後の楽しみ」と、自分に言い聞かせ、諦めかけていました。

そんな私の人生が、180度変わる転機が訪れます。新型コロナウイルスへの感染でした。

たった一人、部屋に隔離された1週間。死の恐怖と隣り合わせの状況で、私の頭をよぎったのはたった一つの想いでした。
「やりたいと思ったことは、今すぐやらなければ後悔する。人生は、あまりにも短い」

部屋から出られるようになったその日、私の第二の人生が始まりました。隔離されていたわずか1週間で、私はキャンピングカーを自作するための全ての計画を立て終えていたのです。

ベース車両の選定、4人家族が眠れるスライドベッドの設計、仕事もできるデスクの配置、法規をクリアするための8ナンバー登録の要件洗い出し、サブバッテリーシステムの構築、そして内装に使う木材の調達先まで。頭の中の設計図は、すっかり完成していました。

すぐさま、2008年式のハイエース スーパーロング（救急車と同サイズ！）を170万円で即決購入。そこから2ヶ月間、平日の仕事終わり、週末、リモートワークの休憩時間など、使える時間はすべてDIYに捧げました。

そして、目標としていた夏休み。家族との初めての車中泊旅行を前に、世界に一台だけのオリジナルキャンピングカーは、ついに完成したのです。

その旅は、想像を絶するほど感動的なものでした。満室のホテルを横目に、青森ねぶた祭や長岡花火大会の熱狂を最前線で体感する。夏の北海道では、高騰する宿代を気にすることなく10日間も大自然を満喫し、子供たちの満面の笑みに包まれる。

この経験を通じて、私は確信しました。「一台のクルマが、これほどまでに人生を豊かにしてくれるのか」と。

そして、この自由な旅は、私に次なる、そして生涯を懸けた夢を与えてくれました。それは、このキャンピングカーを「世界を旅する開発拠点」とし、場所に縛られることなく、世界中の文化や人々と触れ合いながら、新しい価値を創造することです。

具体的には、AI技術を活用した革新的なアプリケーションを開発し、Appleプラットフォームを通じて世界中のユーザーに届けること。旅先で得たインスピレーションをリアルタイムで開発に注ぎ込み、人々の生活をより便利で、より豊かにする。そんな貢献の形を、私は見つけました。

この壮大なビジョンを実現するための旗印、それが「Trail❌fusion❌AI」です。

サラリーマンとして諦めかけた夢。しかし、一度きりの人生、もう後悔はしたくない。世界中を旅し、価値を創造し、出会いを楽しみ尽くす。そしていつか、人生の最期を迎えたときに「最高の人生だった」と心から笑いたい。「TrailfusionAI」は、その誓いの名です。